学校に行かなくなってもう1ヶ月になる。
相変わらず親に怒られることなく、学校からの連絡もない。かといって家に居ても何もすることない。ただ自分のベッドで横になりながら天井を凝視する毎日だった。
勉強やゲームを繰り返してする毎日にも飽きてきていた。
『あ、バイトしよ』とふと思った。
バイトは何でも良かった。時間潰しにはなると思っていた。
初めてするバイトはコンビニの店員。ありがちなバイトだ。でも、それが俺にとったらとても新鮮な気持ちだった。
『冠城くん。レジお願い。』
『あと、トイレ掃除もお願い。』と次々頼まれることに喜びを感じていた。仕事とはいえ誰かから頼まれることがなかった俺にはやりがいすら感じていたのだ。
『冠城くん。仕事は慣れたかな?』とある先輩から言われた。
『はい。お陰様で皆さんとても優しく教えてくださるので助かってます』
『それは良かった。なんかあったら相談してね』
『はい。ありがとうございます。』
人に頼れるってこんなに気持ちいいんだと俺は思った。
それから色んな先輩に仕事の流れや納品などありとあらゆる仕事を覚えていった。
次第に仕事以外の話ができるまで人と関わることに没頭した。
そんなある日だった。
俺はいつも通りのバイトの時間になり、準備をしていた時に家の電話が鳴った。
親は居ない。無視しようかと思った。そして切れた。
でもすぐに鳴った。
仕方ない出るかと思い、受話器をとる。
『はい。冠城ですが。』
『冠城くんか。担任の日下辺だ』
『何の用でしょうか。』
『いつになったら学校に来るんだ?』
『行く必要ありますか?』
『ある。人生のためだ』
『いいえ、俺は行きません。』
『冠城みたいな生徒は将来期待されているんだ。』
『いや、期待されるような人じゃないので、失礼します。』
相変わらず親に怒られることなく、学校からの連絡もない。かといって家に居ても何もすることない。ただ自分のベッドで横になりながら天井を凝視する毎日だった。
勉強やゲームを繰り返してする毎日にも飽きてきていた。
『あ、バイトしよ』とふと思った。
バイトは何でも良かった。時間潰しにはなると思っていた。
初めてするバイトはコンビニの店員。ありがちなバイトだ。でも、それが俺にとったらとても新鮮な気持ちだった。
『冠城くん。レジお願い。』
『あと、トイレ掃除もお願い。』と次々頼まれることに喜びを感じていた。仕事とはいえ誰かから頼まれることがなかった俺にはやりがいすら感じていたのだ。
『冠城くん。仕事は慣れたかな?』とある先輩から言われた。
『はい。お陰様で皆さんとても優しく教えてくださるので助かってます』
『それは良かった。なんかあったら相談してね』
『はい。ありがとうございます。』
人に頼れるってこんなに気持ちいいんだと俺は思った。
それから色んな先輩に仕事の流れや納品などありとあらゆる仕事を覚えていった。
次第に仕事以外の話ができるまで人と関わることに没頭した。
そんなある日だった。
俺はいつも通りのバイトの時間になり、準備をしていた時に家の電話が鳴った。
親は居ない。無視しようかと思った。そして切れた。
でもすぐに鳴った。
仕方ない出るかと思い、受話器をとる。
『はい。冠城ですが。』
『冠城くんか。担任の日下辺だ』
『何の用でしょうか。』
『いつになったら学校に来るんだ?』
『行く必要ありますか?』
『ある。人生のためだ』
『いいえ、俺は行きません。』
『冠城みたいな生徒は将来期待されているんだ。』
『いや、期待されるような人じゃないので、失礼します。』