「――あたし、このまま先輩と終わるなんて……イヤだよ」
黒岩先輩と今日で関わるのが終わるなんて考えられない。
もっと黒岩先輩といっしょにいたいよ。
「それは、あかりんも先輩のことが好きだってことだよね?」
「えっ?」
あたしのこの気持ちは……黒岩先輩が好きってことなの?
「あかりん、先輩に確認しに行かなくちゃね?」
そう言って、あたしの背中を押すまなみん。
「うん! あたし、先輩のところに行ってくるね!」
「あかりん、がんばれ!」
あたしはまなみんに見送られながら、先輩と約束した教室へと向かった。