「あたしには、あの先輩さんがあかりんに気があるように見えたよ」


「でもあたし……実行委員の中でいちばん足引っ張ってたから、先輩には毎日怒られてたし……」



それなのに、黒岩先輩があたしのこと好きだなんて。


そんなことあるわけ……。



「先輩って、もしかして好きな子にはイジワルしちゃうタイプなんじゃない?」



――ドキッ……。


まなみんの言葉に、心臓が音を立てた。



それって……今まで先輩があたしに怒ってたのは、わざとってこと?