「彦ちゃんの屋敷の中に

 私の願いを叶えてくださいって
 書かれた短冊が
 山のように届いてるじゃん。

 あれ、どうするの?」



 なぁ~んだ。

「どうするって、そっちかよ?」



「そっちって……
 彦ちゃんは
 なんのことだと思ったの?」



うわっ。

相変わらずのエグい質問、来たし。




「僕がこの天の川を
 泳いで渡り切れとでも
 言うと思った?」



「おお…、思ってねぇよ」



俺の心の中、読まれてる~。

こいつエスパーかよ?


俺を見て、ニヤついてるし。


そのゆる顔、やめろ。


なんかこっちまで

恥ずかしくなるだろうが。