「衣織の意識
 前世からもどってこ~い」



ひゃっ!


私、彦星さまとの

甘い時間を思い出して

ニヤケちゃってたよ。


恥ずかしい///



全身に回った、羞恥心。

私は動揺が隠せず、語気を強める。



「純ちゃんにしか話してないんだから

 前世の話は、他の人には言わないでね」



「言わないよ」



「絶対だからね」



「そりゃ、言えないよねぇ?」



「えっ?」



「前世なんてキーワードを
 発しただけで

 私が変な目で見られちゃうこと
 間違いなしだからさ」