「あの、えっと、その件なんですけど……」

「そうやってうじうじ喋る子きらーい。聞く気失せる」



自分を奮い立たせたけど、間延びした声で悪意を向けられ、私は委縮してしまった。


私って、こういう苦労する星回りというか、対人運がまるでないのかもしれない。



「なんで煌はこんな子がいいの?見る目なさすぎ、感性疑うレベル」

「……」

「えー?黙っちゃったんだけど、大丈夫?」



私を通して煌くんをバカにされて、悔しいのに何も言えなかった。



「じゃ、そういうことで。先生に話通しておいてね」



先輩は私を罵倒してすっきりしたのか、足取り軽く自分の教室に戻っていった。