「え……」



彼女の発した言葉を理解し、血の気が引いた。


豹変した態度についていけず先輩の顔を呆然と見つめる。


こっちが先輩の本性ってこと?


私はショックを受ける一方で、光の顔を思い浮かべた。


光の悪い予感、当たっちゃったよ。


そういえば小林先輩、男子バスケ部のマネージャーだっけ。


もしかして悪い噂とか知ってたのかな。



「で、メイドカフェの件だけど、3年に譲るのは当たり前よね?」



私に高圧的な態度をとることで会話の主導権を握った先輩は勝ち誇ったように笑った。


怖いけど、こんなことで負けちゃダメだ。