「考えてるって、どっからどこまで」
「あー、今。今俺といて考えてること」
真顔で俺の顔や全身見て、
「顔、綺麗。まぶた赤くなってる。見たことない。頬ちょっと濡れてる、舐めたい」
「やめろ、もういい」
「首筋、鎖骨、噛みたい。肩、華奢。手、綺麗。服で隠れてるとこ全部見たい」
俺は何を聞かされてるんだ……
「あ、耳赤くなってる、可愛い、食べ」
「もういい!!!」
真顔でなんてこと言ってんだこいつ。
「お前……ムッツリの最上級だな」
「そうか。男なんてこんなもんだろ」
「お前さ、確認するけど、同性が好きなのか」
こんなやつと同室とか無理だろ。
「……いや、そうじゃねえと思う」
本能ってやつかよ…
環、男に触らせんなって言ってたけど、触る前にバレてるぞ。
「お前が例外。」
「何だそれ、告白か」
「違う。」
「は」
「俺、まだフラれたくねえし」
……何言ってんだこいつ。
分かんねえ。ガチで分かんねえ。
「お前、よく考えろよ。俺だぞ。頭冷やせよ……ガチ理解出来ねえ」
壁に頭を投げ出せば、ズイッと顔を近づけてくる皇。
やべえ、逃げ場…