「そうだよ。よくわかったね」

神無月財閥といえば世界1位の財閥だ。

「へー」

「そういえば言い忘れてたけど、引っ越すから」

「あっはーい」

お母さんが突然そんなことを言ったけど突然のことはよくあるし驚かない

「息子たちを紹介するね左から」

「蓮」

見るからに俺様系だ

「誠也です。よろしくお願いします」

この人は真面目君?的な

「雅だ。近づくな」

女嫌いだね。うん

「輝だよーよろしくね」

可愛い系男子だ

そこまで紹介されてみんなの視線が一気にこちらに向いた。私にも自己紹介しろってことらしい

「えっと桃香です。よろしく」

ぺこりと頭を下げ、あげた瞬間に時計が目に入った。

「あっ桃香ちゃんには秀咲学園に転校してもらうから」

え?やった!知り合いめっちゃいるし
あっだから昨日渡されたこの制服を着といてってお母さんに言われたのか

「はい。分かりました」

「蓮達も同じだからなにかあったら言いなさい」

「分かりました。でも知り合いもいるし大丈夫だと思います」

あとで紹介するけど私の兄二人と夜蝶の幹部みんなそこだし

「父さん、ここを30分後にはもう出ないといけないからな」

「あっ私、歩いて行くのでもう出ます。お母さん寮だし荷物送っといてね。じゃあねー」

そう。秀咲学園は全寮制なんだ

「え?ちょっと桃香ちゃん?行き方分かるの?」

「はーい」

慌てて家を出たのだった