完食してから、夜明さんがおかわりがいるか聞いてくれた。
「お腹いっぱいです」
元々、朝食を抜くことも多く、食べる量も決まっていたから胃が大きいほうではなかった。
これ以上食べたら冗談抜きにお腹が爆発してしまいそう。
「そうか。おい、下げてくれ」
今日はきちんと完食できて、幸せな気持ちで食事を終えた。
「あ、あの……とても美味しかったです、ごちそうさまでした」
お皿を下げてくれた料理人にお礼を言うと、嬉しそうに微笑んでくれた。
「ありがとうございます」
お、お礼を言うのは私のほうなのに……。
このお家にいる人は、みんな優しい人ばかりだ……。
『ご主人! 鈴蘭様! おはようございます!』
あっ……ラフさん。