量もちょうどよく調整してくれたのか、これなら食べきれそう。


朝からこんなに美味しいものが食べられるなんて、幸せ……。


ひと口ひと口噛みしめて、美味しい料理を味わう。


そんな私を、夜明さんがじいっと食い入るように見つめていた。


「あ、あの……」


「ん?」


そんなに見つめられたら……恥ずかしくて、食べられないっ……。


「夜明、鈴蘭様が食事に集中できません」


「……ああ、無意識だった」


あまりの熱視線だったため、無意識だったことに驚いてしまった。


「悪い。食べる姿があまりにも愛らしかったからな……」


あ、愛らし……また変なことっ……。


恥ずかしくて、私の顔は目の前に置いてあるストロベリージュースと同じ色になってしまう。


「もう少し食べるか?」