ケースの中には、たくさんの種類のスマートフォンを入れるケースが。


「どれがいい?」


えっ……ケ、ケースまで……。


女の子が好きそうなとても可愛いケースから、シックで落ち着いたものまで……様々な種類のケースが並べられている。


ここまで用意してくれているなんて……夜明さんって、面倒見がよすぎるというか……。


引け目を感じながらも、私が選ぶのを目を輝かせながら待っている夜明さんを見ると、断るのも悪い気がしてきた。


ど、どうしよう……。


種類が多すぎて困惑していると、あるケースが目に留まった。


あ……これ、夜明さんが使っているのと同じ……。


夜明さんが使っているのは黒だけど、このケースは水色だった。


「こ、これがいいです」


「ん? これでいいのか?」