昨日も何度か言われた気がするけど……夜明さんは、その、直球すぎて……それに、そんなに綺麗なお顔で言われたら……。


私の頭は、すでにパンク寸前だった。


「夜明、鈴蘭様がパニックになってますよ」


「ん? どうした?」


夜明さんはきっと、自分の見目の麗しさに気づいていないんだ……。


それに、可愛いなんて、今まで無縁の言葉だったから、どう反応すればいいか、わからない……。


私が可愛いはずはないけど、夜明さんはこれでもかってくらい甘い響きで囁くから……真に受けそうになってしまう。


「朝食にしよう」


赤い顔を見られたくなくて、視線を下げたまま頷いた。


昨日夕食をいただいた時と、同じテーブルに座る。


「鈴蘭様、お飲み物は何にいたしましょう?」


「えっと……」