できるだけ元気よく挨拶をすると、私を見て夜明さんは目をぎょっと見開いた。


あれ……?


何か失言をしてしまっただろうかと不安になるくらい、不自然に固まっている夜明さん。


じっと見つめると、夜明さんはハッとした表情になって、すぐに笑顔を浮かべてくれた。


「……おはよう、鈴蘭」


私のほうに歩み寄ってきて、優しく頭に手を乗せた夜明さん。


「お前が朝からあまりに可愛くて、心臓が止まるかと思った」


その発言に、私のほうが心臓が止まりそうになった。


なっ……。


「制服、似合ってるな」


私の髪を撫でて、本当に現実の人かと疑うほど綺麗な笑みをこぼした夜明さん。


「まあ、お前は何を着ていても可愛いが」


ま、またっ……。