「すみません、夜明がまだ起きていなくて……」


あ、そうだったんだ……。


夜明さんは朝はゆっくりなタイプなのかな……?


「いつもは起きている時間なんですが……今日は久しぶりに眠れたみたいで」


「久しぶりに……?」


「夜明、この3日ほど眠れていなかったんです」


「え……?」


3日も眠れていなかったって……それは、大丈夫なのかなっ……?


夜明さんが心配になって、司空さんをじっと見る。


「あなたが心配だったみたいで」


私……?


もしかして……私が会いに行かなくなったから……?


まさか眠れなくなるほど、心配をかけてしまっていたなんて……。


「それに、内心婚約を断られる不安もあったみたいですし。鈴蘭様に対してだけは、弱気みたいです」