私を選んだ夜明さんに……恥をかかせたくないから。


せっかくこんなにもいろんな化粧品を用意してもらったんだ。私も自分でできる範囲のお手入れは精一杯頑張ろう。


「鈴蘭様、お似合いです」


髪を整えてもらってから、ノワールの制服に袖を通した。


「あ、ありがとうございます」


ずっと白の制服を着ていたから、変な感じがするけど、黒の制服もかっこいいなっ……。


ノワール学級、どんなところなんだろう……。


新しいクラスでは……友達はできるかな……。


支度が終わって、リビングに行く。


「おはようございます、鈴蘭様」


私を出迎えてくれたのは、笑顔の司空さんだった。


制服を着ていて、司空さんももう支度は済んだ様子。


「お、おはようございます」