「お前さ~。困ってるなら言えよな」
「だって、三島は友達だし」
「友達だったら、困ってても助けたらだめなのかよ」
「ううん」
「まあ、今度からはちゃんと言えよな」
「うん。ありがとう。でも、いいの?」
「何が?」
「私と付き合ってるって思われても」
「…いいよ。お前なら。そろそろ戻るぞ」
(どういう意味?)
授業が始まっても集中できず、悠哉から小さく折りたたんだ紙を渡されるまで窓の外を見ていた。