コンコンっとノック音が聞こえ、旭が入ってきた。



旭「どうぞ。」


さっき頼んだコピーだ。


楓「旭、優雅との食事は1時からだ。それとここのホテルらしい。」



旭「かしこまりました。」



楓「叔父上は元気にされていたか?」



旭「はい。総二郎様は楓様のことを心配されていました。」




楓「そうか。叔父上の元では何をしていた?」



旭「総二郎様の資産管理や、お屋敷の管理、それと麗薇様の執事を。」




楓「麗薇か。麗薇は寂しがったのではないか?」

麗薇は中学2年生だったきがする。


叔父上も、考えることが酷い。


旭「そうですね。」



楓「それじゃ、余計に俺に付くのは嫌だな。」



旭「いえ。滅相もありません。」


いかにもポーカーフェイスといった表情だ。



楓「麗薇はお前のことを好いていたのではないか?」



旭「……そうですね。」



それを嫌に思った叔父上はタイミングよく社長になった俺に旭を就けたというわけだ。



楓「麗薇か。暫く会ってないな。」



ブーブーとスマホが鳴る。



楓「もしもし。」



「かえでー?あのさ文化祭なんだけど来れるよね?」



楓「いつ?」


「え!今週の土日だってば!」


楓「あー、行かないといけないか?」



「は!?楓、俺らと回るって言ったじゃん!」


楓「そうだっけ。」


「え!!!そうだよ!しかも楓生徒会長なんでしょ!」


楓「まぁ。土日か。2日は無理かもしれないが調整しとく。」



「もー、絶対だかんな!それじゃ!」


琉雅からだった。