「……んんっ〜〜〜!!美味しいいぃ〜!」

私は頬を手で摩る。

そう。今、私は、食後のデザートを食べています……!!

デザートは、6等分に分けられた、ケーキ。

その6分の1のケーキを食べています!!

ケーキの味は、私の大好きな!!
ショートケーキ!!

いちごが美味しそうで!ホイップクリームはすぐ無くなり。

スポンジはふわふわして美味しく!!



要するに!!!



…めちゃくちゃ!!美味しいですっ!!!
本当に、ほっぺが落ちそうな美味しさで。



「美味しいでございますか?」

ニヤニヤが止まらない様子になりながらも、質問をしていて、私の顔を見る怜さん。


「はいっ!」

私はニコッと笑って、怜さんに質問の答えを返す。



良かったですっ……!
なんて、怜さんはすごく嬉しそうな顔で私を見ていて。


「怜さんが作ってくれたんですか?」
と私は怜さんに聞くと。


「はいっ!」

嬉しそうに笑う顔は、私に、笑顔をもたらしてくれそうな顔で。


私も心の中が温かくなる。



「義數様は……?」

「あぁ!お風呂に入ってます!」

「分かりました。お伝えくださりありがとうございます。」

とお辞儀を怜さんはして、私に伝言を伝える。



『私は、もう朝に向けて、寝ますので、何か困ったことがあったら、すぐに声をかけてください。すぐに、楓様のもとに向かいますので!ではっ!おやすみなさいませ。……馬鹿子犬。』



と。


………ん?


と思いますよね?


最後の言葉、部分、声。
魔王様と同じ声色ではありませんでしたか?


……私は思います。

やっぱり、怜さんは俺様だったか。



…って、俺様は……




「おい。馬鹿子犬」






もう1人いるんでした。忘れておりましたよ。……私(わたくし)、秋風楓は。





「お仕置きの時間だ」






にやあと笑う姿は、また、本当の魔王様の姿だった。







【魔王様のお仕置きはデザートの後で】