戸塚くんの大活躍の後、日葵に5つも景品をねだられた弓木くんが弓道部として敏腕を発揮し、ノーミスで景品をゲットした。

日葵の荷物持ちを喜んでしている弓木くんの表情は、

誰といる時よりも、どんな時よりも鮮やかで...

なんならこれから咲くであろう夜空の花よりもカラフルで...。

遠くて大きい存在なのだと感じた。

それからは輪投げやヨーヨー掬い、型抜きなどゲームコーナーのゲームを一通りやった。

といってもあたしはほぼ傍観者で、皆が笑ったりはしゃいだり、時に怒ったりするのをただ見ていた。

見ているだけで良かった。

目を細めて見ていた景色が脳裏に濃く深く焼き付いた。