あたしは萌恵女子大近くのいつものカフェで2人と会っていた。
周りはあたし達みたいな学生やOLさんばかり。
そこに数名男性が混ざっているような状況の中、思いがけない人がやって来た。
「よっ!凪夏ちゃん、久しぶり!」
「あ、朝登くん。それと...矢吹くんも」
「久しぶり。元気だった?」
「あたしはまぁ、ぼちぼち」
1週間前まで夏風邪を引いて寝込んでいたなんて言えないので、あたしはテキトーに相槌を打った。
「ところで、なんで2人が来たの?」
「実は私が呼んだの。明後日の夏祭り、このメンバーで行かないかなぁって思って」
「いや、でも鶴乃ちゃんと朝登くんは...」
「久しぶりに大人数で行きたいなって思って。
朝登にはわがまま言って許してもらった」
「そうそう。寛大で紳士的なおれが許してあげたってわけよ」
朝登くんが調子に乗ってそう言うと、鶴乃ちゃんの鋭い視線が刃のようにキリッと剥いた。
朝登くんは忽ち萎縮し、ちびちびと鮮やかな色合いのメロンソーダをストローで吸いながら始めた。
「ってことで、凪夏ちゃんもどう?」
「わたし、凪ちゃんと一緒に行きたいな。なんて、去年も2人で行ったんだけど」
2人が微笑みかけてくれる。
皆で行くと見る側に徹することが出来てそれはそれで面白いんだけど、
今年だけは...ダメ、なんだ。
あたしには確かめなければならないことがあるから。
周りはあたし達みたいな学生やOLさんばかり。
そこに数名男性が混ざっているような状況の中、思いがけない人がやって来た。
「よっ!凪夏ちゃん、久しぶり!」
「あ、朝登くん。それと...矢吹くんも」
「久しぶり。元気だった?」
「あたしはまぁ、ぼちぼち」
1週間前まで夏風邪を引いて寝込んでいたなんて言えないので、あたしはテキトーに相槌を打った。
「ところで、なんで2人が来たの?」
「実は私が呼んだの。明後日の夏祭り、このメンバーで行かないかなぁって思って」
「いや、でも鶴乃ちゃんと朝登くんは...」
「久しぶりに大人数で行きたいなって思って。
朝登にはわがまま言って許してもらった」
「そうそう。寛大で紳士的なおれが許してあげたってわけよ」
朝登くんが調子に乗ってそう言うと、鶴乃ちゃんの鋭い視線が刃のようにキリッと剥いた。
朝登くんは忽ち萎縮し、ちびちびと鮮やかな色合いのメロンソーダをストローで吸いながら始めた。
「ってことで、凪夏ちゃんもどう?」
「わたし、凪ちゃんと一緒に行きたいな。なんて、去年も2人で行ったんだけど」
2人が微笑みかけてくれる。
皆で行くと見る側に徹することが出来てそれはそれで面白いんだけど、
今年だけは...ダメ、なんだ。
あたしには確かめなければならないことがあるから。