高校2年の夏休み...。
一体いつぶりに私服で出かけることになったのだろうかと駅前の木陰で涼みながら考えに耽っている。
手うちわなんかでは涼むことが出来ないというのは分かりきっている事実なのに、あたしは今日も、祖母からもらった扇子をリュックにしまったまま手で火照った顔を扇ぐ。
数週間前まで粉雪を纏っていた真っ白の腕は、バイト先までの道のりを歩くようになってから、日光に晒されてこんがりと焼かれてしまった。
日焼け止めを念入りに塗ろうが美白ケアのための保湿クリームを塗りまくろうが、真夏の強烈な紫外線には敵わないらしい。
なんなら、その努力も全て無駄で...いや、もはや加勢してしまっているような気さえする。
まるで食パンにバターを塗るみたいに、良い焼き目を付けるための下地のような感じ。
そうなっていないことを願えば願うほどに裏目に出そうなので、今回ばかりは周りに引かれないほどの紫外線対策しかしてきていない。
半袖ブラウスに短パンとか、
キャミソールにミニスカートとか、
見れば先行く女性陣はそんな人ばかり。
そんな過激かつ紫外線を全面的に受け入れるような格好は、あたしには出来ないから...
だからせめてと思って本日のコーディネートに至る。
胸元にロゴが入った白地の半袖Tシャツに黒のスキニーパンツ。
足元はサンダルにする訳がなく、もちろん安心安全のスニーカー。
そして、頭にはいつものキャップ。
雨谷史上最軽量の夏のコーディネートだ。
これを仕上げるのにかかった時間は日焼け止めを塗るよりも短い。
そして、今木陰で待っている時間よりも...短い。
一体いつぶりに私服で出かけることになったのだろうかと駅前の木陰で涼みながら考えに耽っている。
手うちわなんかでは涼むことが出来ないというのは分かりきっている事実なのに、あたしは今日も、祖母からもらった扇子をリュックにしまったまま手で火照った顔を扇ぐ。
数週間前まで粉雪を纏っていた真っ白の腕は、バイト先までの道のりを歩くようになってから、日光に晒されてこんがりと焼かれてしまった。
日焼け止めを念入りに塗ろうが美白ケアのための保湿クリームを塗りまくろうが、真夏の強烈な紫外線には敵わないらしい。
なんなら、その努力も全て無駄で...いや、もはや加勢してしまっているような気さえする。
まるで食パンにバターを塗るみたいに、良い焼き目を付けるための下地のような感じ。
そうなっていないことを願えば願うほどに裏目に出そうなので、今回ばかりは周りに引かれないほどの紫外線対策しかしてきていない。
半袖ブラウスに短パンとか、
キャミソールにミニスカートとか、
見れば先行く女性陣はそんな人ばかり。
そんな過激かつ紫外線を全面的に受け入れるような格好は、あたしには出来ないから...
だからせめてと思って本日のコーディネートに至る。
胸元にロゴが入った白地の半袖Tシャツに黒のスキニーパンツ。
足元はサンダルにする訳がなく、もちろん安心安全のスニーカー。
そして、頭にはいつものキャップ。
雨谷史上最軽量の夏のコーディネートだ。
これを仕上げるのにかかった時間は日焼け止めを塗るよりも短い。
そして、今木陰で待っている時間よりも...短い。