あたしはいつも通りうさぎと戯れ、掃除を済ませてからバイトに向かった。

このまま夏が終わっていくのは惜しいけど、これがあたし自身が選択した道なのだから、仕方ない。

受け入れて進んでいくんだ。

あたしはきっと...1人になる。

高校を卒業したら、皆と離れて短大に行く。

そこで友達は出来たとしても、あたしはやっぱり過去に手放した人を忘れることなんて出来ないんだ。

ずっと後悔と孤独を抱えて生きていくんだ。

だから、それに対処出来て1人で立てるだけの知識と経済力と精神力を養わなければならない。

そのためのあたしの残り2年半の学生生活なんだ。


ーーピロリロリロリロ...。


「いらっしゃいませ~」


そして、あたしは今日も小さい社会に飛び込み、準備運動のような勉強をするのだ。