その言葉が響いたのか、そこからの彼の行動は光の速さで終わりを迎えた。

プレゼントは最初の方に見つけた、ハート形にヒマワリのような黄色い石がはめ込まれているもの。

ラッピングも店員さんと話しながらちゃんと決められていた。

あたしなんかいらないくらいだった。

そう...

全ては、気持ち、なんだ。

誰かを想って行動する。

それにこそ意味がある。

その気持ちの行く先がハッピーかバッドか。

恋って、複雑に見えて意外と単純なんだ。

と、一瞬思ったけど、やっぱり違う。

単純なんかじゃない。

そんな簡単に事が運んでいたら、

好きな人が自分のことも好きっていう人達ばかりだったら、

独身の人が増加するなんて話題にもならないし、

あたしのこの胸に湧く感情だって、

ぐちゃぐちゃになったりなんかしない。