「ありがとうございます!」

 その場で朝井様にインテリアコーディネーターの方が決まったとメッセージを送る。

 既読はすぐについて了解と返事があった。

「朝井様にご挨拶をしたいのですが、いかがでしょう。ご本人にお会いしてイメージを掴みたいですし」

 彼女の言い分はもっともだ。

「そうですよね」

 早速彼女の予定を聞き、朝井様にメッセージを送る。

 予想通り、会わなくても別にいいだろうと返事があったけれど、会っていただかないと詐欺を疑われると強引に押し通し、約束を取りつけた。

 朝井様だって、彼女に会えば気持ちは変わるはず。

 なにしろとびきりの美人だ。これを機会に恋が芽生えるなんてドキドキの展開があるかもしれない。

 そうなれな私は用済みになり、朝井様から解放される。

 そう思うと、正直ホッとした。

 

 期待いっぱいに迎えた約束の日。

 ――なぜこうなるの?

 私は目の前の光景に唖然とした。