でも、そんな願望(ねがい)は叶わない。

君はもう、近くにはいない。
あの夏は消し去った。白い肌の君を。




(あぁ…、いっその事、哀しい程
君に取り憑かれて仕舞いたい。)





そんなことを思う私を、
透明な君は指さしていた───。