入学式のだいぶ前。だいぶ前というのは私の記憶がうる覚えだからだ。話を戻すとその時代はある感染症が爆発的に増えていて好き勝手外出できる環境ではなかった。だから私が通う予定だった中学校は分散登校という形をとった。そして入学式当日心臓を少しバクバクさせながら真新しいものを一式もち、ほとんど何も持っていない鞄を背負ってお兄ちゃんに動画を撮られながら家を出た。ちなみにいうとその動画はうちのお父さんに送られたものらしい。そして私は新しい世界に行く時のあるある、集団行動をし学校へ向かった。
学校では偶数が午前奇数が午後登校をすると言う別れ方をした。近くの席の男子は同じ学校の人だったため、安心した。自分の後ろの席の男子が初日から遅刻したためみんなで待つことにした。正直初日からってすっげぇなと感心した部分がある。午前組は私と同じ小学校だった人が多かったためぜんっぜん困らなかったなんならふざけて他校の人に話しかけたぐらい強がっていた。あれはあれでくすぐったい思い出だな。