「菜月、俺、菜月が他の男と付き合うっていうから…成り行きで付き合ってただけなんだけど…」



矢野センは無視して、菜月に問う。



「…はぁ?そうなの?私が先?…まぁ、いっかぁ。

アタシ、啓太が一番苦労したよ、なかなか落ちないんだもんっ!!
毎朝、矢野センとりっちゃんに相談してたんだよね!!」



「菜月はね、ずっと好きだったんだよね」



「そうだよ、りっちゃんと矢野センに話す前から、チビの頃からずっとだよ」



菜月とりっちゃんが楽しげに話す中、矢野センは俺に何か言いたそうだった。



「何だよ、矢野セン…」



「落とす自信はあるね。俺なら、一分でお前を落としてやるよ」



『…冗談だよ』の言葉が聞こえず、矢野センの大人な微笑みにドキッとしてしまった俺。



……どうかしてる、きっとこないだジャージをめくられたから?…だ。



「これからは杉原を鍛えなきゃいけないな」



大好きな菜月との距離は、一番近くて、心も家も最短距離。

(…ついでに汚れ?な保健医との距離も縮まったけど…)



菜月、



矢野センを超える、大人の男になるから、


よそ見しないで、

待っていて―――……



菜月を超える

ラブ ハンターになったりして…?





【END】