―――お昼休みになると、早急に弁当を食べて、矢野センの元へ向かった…。



「矢野セン、居る?」



友達が先頭切って、ドアを開けた。



中から話声が聞こえる。



「居ないの?」



気まずいながらも、友達の後ろを歩いて話声のするベッドの近くまで来た。



「いいからっ」

「やだやだ、教室に戻るっ!!」

「おとなしくしなさいっ」

「矢野セン、やだってば!!」



中から聞こえる声は、聞き覚えのある、菜月の声だった……。



矢野センに何かされてるのかっ!?



思わず、ベッドのカーテンを開けたら、矢野センが菜月を押さえ付けているようだった。



咄嗟に殴りかかってしまった。