「ははっ、勘違いしちゃったか?」



「何をだよっ、離せ、変態保健医っ!!」



矢野センは平然と笑っている。



勘違いするような事は何もないが、菜月に変な場面を見られてしまい、俺は焦った。



ジャージを下げ、御礼も言わずに保健室を出た。



あんのっ、変態保健医っ!!



眼鏡をかけてて、クールだけど、中身はタダの変態エロ保健医なんじゃないのか!?



アイツ、最悪っ!!



菜月は外見が好きなだけで、中身はどんな奴なのか知らないのかな?



そういえば、どこが好きなのか知らないや…。



とにかく、あの汚れに菜月を近付けたら危険だから、諦めさせよう!!



保険医に心の中で文句を言いながら、更衣室で着替えて教室に戻ると、友達が寄って来た。



「啓太、遅かったな。大丈夫かよ?」



「保険医が変な質問して、変な事を…」



「それより、すげえ事聞いたんだけど?」



友達が俺の話を遮り、話してきた内容は、



俺にとっては好都合だった。