「それじゃあ早く隠れようか。パパに見つかっちゃうよ。」

そう言って私は立ち上がりました。

「ママは?」

心配そうに聞くので、言いました。

「ママも鬼なんだよ。だから今ハヅキくんのこと見えない場所に居るでしょう?ハヅキくん、早くしないとフィギュア買って貰えないよ。」

私はハヅキくんを急かしました。

「ハヅキくん、お姉ちゃんすごくいい隠れ場所知ってるから、お姉ちゃんの言う通りに歩いてくれる?」

「うん!」

「お姉ちゃんはハヅキくんの後ろからついていくから、ハヅキくんはお姉ちゃんの言う通りにするんだよ?」

「おてて繋がないの?」

「繋がない。ほら、お姉ちゃんはヒーローを導く為のロボットなの。」

「みちびく?」

「ヒーローが強くなる為に育ててあげるってことよ。」

「分かった!」