夏休みに入ってやっとこ香琳とのデートの日程が決まった。正直俺がこんなにデート前にそわそわするなんて有り得ないんだが。
俺はいつもしないヘアセットをして香琳との待ち合わせ場所に着いた。
何故か俺の周りを女が取り囲んでいるのだが正直まじでどうでもいい。
「先輩!」
遠くの方を見ると香琳が歩いてこっちに向かってくるのが見えた。
遠目でも分かる浴衣姿に普段と違う髪型。
「まじやべぇ。可愛すぎ」
心の声が口に出てしまった。香琳はとにかく付き合う前から可愛い。蓮弥だって俺と香琳が付き合ってからも可愛いってべた褒めするくらいだ。
それから香琳と合流して花火大会に向かった。
さっきから香琳が通る度に男がチラチラ見るのが気に入らねぇ。