「せっ先輩？お待たせしました。」
「やっと来たな！待ってたよ。」
周りの視線には目もくれず先輩は私だけに挨拶してくれた。
「へへ。先輩かっこいいなぁ。」
思わずにやけていると先輩がいきなり手を繋いできた。
「お前こそ可愛くてなんぱされそうで嫌。それに浴衣とか聞いてねーよ。」
「先輩と会えるの嬉しくて気合い入れてました」
久しぶりの会話に少し緊張するけどとにかく幸せすぎる。
「ねぇねぇ先輩？どこ行きますか。」
「どーすっか。とりあえず屋台見て歩く？」
「いいんですか？」
「当たり前だろデートだし。ってか最近敬語とタメ口混ざりすぎて笑うんだけど。」
「なんか自分でもよく分からないんですけど混ざります…。」