「で?みーちゃんがここに来たかったのって、なーんかワケありでしょー?」

木目調のテーブルに並んだお料理をシェアしながら、來未が上目遣いにニンマリ。思わず目が泳ぐ。

「店なんかどこでもいい派のみーちゃんがさ、近くでもないのにわざわざ誘うって怪しすぎ!」

結局、もらった名刺を見せて白状する羽目に。

「あのね來未、誤解しないでね?会いたかったとかじゃないから、そんなつもり全然なくて、ほら、お店の売り上げにちょっとでも貢献するのがお礼でしょ?だからね、」

「うんうん、気になってんだ、そのひとのコト」

一瞬、言葉に詰まった。