告白されているところを初めて見たからか、目の前で朔が呼び出されているのを見たからか。
モヤついた気持ちを紐解いたら、それは不安という名前がついたものだった。

朔が、もし私以外の女の子を選んだらどうしようって、思ってた。

だから余計、嬉しかったんだ。


「それならよかった」って、朔が笑い声をたてる。


……楽しんでるよね、完全に。

付き合うようになってから、なんていうか、朔は自然体だ。
いい意味で力が抜けたような。そんな気がする。


そんなことを考えていた時、朔に顔を覗き込まれた。



「っなに!!!」



なんでいつもいつも急に近づいてくるかな!!?
許可をとってよ!!

おかげで心臓バクバクいってるんだからっ!