晶に尻尾が生えているところを想像してみる。
意外とそれっぽいかも。
「あ。朔いるけど"暇つぶし"はいいの?」
「いい。もう暇じゃねぇから」
「?この後なんか用事でもあ──」
ふわり、香水の匂いを感じた時には、もう晶に腰を抱き寄せられてた。
数十センチ先の晶の瞳に、自分の顔が映ってる。
あ、これ、キスされ……
「……」
「っ……」
「手、邪魔」
「いや、あの、私の勘違いじゃなければ、手どけたらキ、キスされそうなので」
「勘違いじゃないけど」
「っ余計どけれるか……!!」
びっくりしたじゃん……っ!
スン、て顔しないでよっ。それどういう心境!?