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翌朝、いつもより早く目が覚めた。
二度寝する気分でもなかったのでコーヒーでも飲もうかとキッチンに行くと、同じ事を考えていたであろう天音とばったり会った。
「…お前…」
今一番会いたくない奴に会ってしまった
俺の彼女にキスした男だ、
生徒会メンバーじゃなかったら即殴ってる
「おはよー叶兎。早いね」
…こいつ、何事もなかったかのような顔してやがる
余計イラつく
「あ、叶兎もコーヒー飲む?……っ!?おい。いきなりなんだよ」
俺は天音の背にある壁を右足でドンっと蹴り付け、
通り道を塞いで言い逃れできない状況にした
「お前、何で胡桃にキスした」
俺がそう問いかけると、天音は目を細めて
一瞬、俺が見たことのないような表情をしていた気がする
でもそれは一瞬だけで、すぐにいつものふざけるような笑顔に戻る
「へーぇ…胡桃ちゃん叶兎に話したんだ」
「質問に答えろ」
「好きになっちゃったんだよね〜、あの子のこと」
「………それ本気で言ってんの?」