『…っ、』


キスしてるうちにだんだん力が抜けてきて
そのまま後ろのベットに倒れ込む


『んっ…、ちょ、そろそろ息が…』


いつもキスは長いけどいつにも増して長くて、
流石に息切れしそうになる

はーっ…はー…と息を整える


「…上書き。こんなんじゃ足りない」


息を吸うタイミングは作ってくれるけど
一向に離してくれない

しれっと私の着ていたパーカーのチャックを下げようとしてきたけど、この服の下は下着だったので『ちょ、待って?!』と両手を出したら、いとも容易く私の両腕は頭の上でがっちり固定されてしまった。

血、血を吸おうとしてるだけだよね…?!

それは別に良いんだけどチャック全部下ろさないで…!?寝る時いつも下にシャツ着てないから…!


そんな私の抵抗もお構いなしに、
叶兎くんはいつもみたいに血を吸い始める

…いつもより長いな?

そう思った時、何かがおかしいと思った


『痛っ…!、叶…兎くん…?…ちょ、痛いってば!』


いきなり牙にグッと力を入れてきて
噛まれるような痛みが体に走る