腕は出血しやすいからただでさえ注意して吸わなきゃいけないのに、結構深く噛まれたらしくまだ少し血が出ている
あいつ絶対許さない
胡桃の全部は俺のなのに
胡桃の血吸っていいのも、肌に傷つけていいのも
抱きしめていいのも、キスしていいのも
俺だけだから
『っ…!』
朔に噛まれたところを上書きするように胡桃の右腕の傷に唇を這わせる
垂れていた血も甘くて、これをちょっとでも朔に吸われたと思うとイライラが止まらない
『や…そんなに、舐めないでっ…』
血を吸われる事には多少慣れてきてたけど、傷を治す為に舐める行為は何回やっても慣れないらしく、顔を隠すように胡桃はもう片方の腕を自分の顔の上に乗せた。
「ダメ、隠さないで。顔見せて」
無理やりその腕を退けると、頬を赤く染めた胡桃と目が合う
あー…やばいな、これ
メイド服着た好きな人が俺に押し倒されて真っ赤な顔して見つめてくんの
なんかイケナイ事してるみたいで…
本当に、これ見てまだ理性保ててる俺を褒めて欲しい