「うん、好き。清水くん、優しいね。そんな風に、友達って言ってくれてありがとう。清水くん、これからは友達としてよろしくお願いします」

 とあたしはぺこりと頭を下げた。

 清水くんも照れたように笑って、頭を下げてくれた。

「こちらこそありがとう。友達になってくれて。僕とってもうれしいよ。じゃあ、僕行くね。あとが詰まってるみたいだから」

 と清水くんは意味深にくすくすっと笑ってから立ち上がった。

 清水くんを目で見送ると、そこに山田くんがやってきた。

「星空がほんとキレイだね~。乃愛ちゃんみたい!乃愛ちゃ~ん、好きです。好き好き、大好き。どれだけ言っても足りないほど大好き~!!」

 と山田くんはあたしに近寄りながら、夜空に向かってそう叫んだ。

「や、山田くんっ! 恥ずかしいよ」

 と言うと、清水くんとは違って、あたしの隣のチェアーに座った山田くんは、あたしの顔をジッと見つめた。

 とはいっても薄闇の中。

 それでも、山田くんの、いつもとは打って変わって真剣な表情がうかがえる。