◇
潮崎で迎える朝は今日で4日目だ。明日は特別な日だから気合が入る。
なんていったって明日は――
「ごきげんよう理叶。さあ、マイスイートシスターの壱華をご覧になって?」
「おはよう、なんだよそのお嬢様キャラ」
と、明日に向けて意気込んでいたその時、廊下の曲がり角で理叶さんに出会った実莉が変なことをいうものだから、二度見してしまった。
理叶さんは慣れているから冷静に対応してたけど、実莉ってば会ってない間にシスコンが深刻化してない?
「実莉、本当に恥ずかしいからやめて……」
「えー?マイスイートシスターはだめで帝王の女神はいいの?」
「ふふっ、えーっと……」
変な比較の仕方に笑ってしまう。
「実莉、屁理屈並べて姉ちゃんを困らせるなよ」
「分かってるって」
理叶さんはすれ違いざまに実莉の頭に手を乗せその場を去っていった。
潮崎で迎える朝は今日で4日目だ。明日は特別な日だから気合が入る。
なんていったって明日は――
「ごきげんよう理叶。さあ、マイスイートシスターの壱華をご覧になって?」
「おはよう、なんだよそのお嬢様キャラ」
と、明日に向けて意気込んでいたその時、廊下の曲がり角で理叶さんに出会った実莉が変なことをいうものだから、二度見してしまった。
理叶さんは慣れているから冷静に対応してたけど、実莉ってば会ってない間にシスコンが深刻化してない?
「実莉、本当に恥ずかしいからやめて……」
「えー?マイスイートシスターはだめで帝王の女神はいいの?」
「ふふっ、えーっと……」
変な比較の仕方に笑ってしまう。
「実莉、屁理屈並べて姉ちゃんを困らせるなよ」
「分かってるって」
理叶さんはすれ違いざまに実莉の頭に手を乗せその場を去っていった。