五話　率いる者
音利異王学園では生徒会選挙の時期であった　この学園の生徒会は各学年に会長がいて、三年生が最高生徒会長を指すのである　立候補できるのは
代樹「この度生徒会に立候補する真岡代樹です」
結子「同じく立候補する抹堕結子です」
立候補者が挨拶した後、自習になった　皆は自習しながら生徒会選挙で持ち切りであった
琢魔「生徒会か　興味ないな　おとなしく自習した方が良い」
菜月「生徒会選挙で盛り上がっているわね」
望海「私達はおとなしく自習するのみよ」
そして、昼休み
琢魔「今日は私を一人にさせてくれないか」
望海「分かったわ」
琢魔は屋上に向かった　望海は友人の中に混じった
菜月「珍しいわね　貴方が私の元へ来るのは」
望海「彼が一人でいたいからよ」
菜月「そうなのね」
結子がやって来た
結子「貴方達　少しよろしいかしら？」
菜月「なぜ、貴方がここに？」
結子「少し話がしたくてね　だから、私を入れて？」
菜月「良いよ」
三人は琢魔について語り合って過ごした
同じころ　屋上では代樹がやって来た
琢魔「来たか　来る予感はしていた」
代樹「あえて、彼女を連れてこなかったな」
琢魔「それで私に何用だ？」
代樹「君に生徒会を立候補して欲しい」
琢魔「私にはその資格はない　カリスマはあるかもしれんが、私が言っても聞く者がいないのが見えるから」
代樹「そうか」
琢魔「生徒会に推薦できれば良いな」
代樹「ありがとう」
代樹は弁当食べた後、屋上を後にした　午後の授業が始まる前
結子「どうだったの？」
代樹「変わった奴だったよ　良い意味で言えば発想力がある　悪く言えば頭のネジが数本外れているような男だ」
結子「でも、話は通じたのでしょう？」
代樹「そうだ」