ピロリンッ。 家に着くと、タイミングを見計らったかのように 携帯が着信を告げた。 ―着信:森塚たくと― やっぱり。 たくとは私の幼馴染で、こうしてよく連絡をくれるんだ。 「もしもし。どうしたの?」 『いや、特に用はないんだけどさ。 どうしてるかなと思って。』 「今家着いたとこ。たくとは?」 『俺は部屋でだらだらしてた。…』 他愛ない話をしている間に私は眠くなってしまい、 おやすみを伝えてから私は眠った。