わたしは今年高校生になった。
でも何故かとなりには...探偵がいる。
「ねぇ、ミステリー好きの探偵さん?」
「わたしもう高校生。分かる?JKよ今年から」
「あぁ分かるともお嬢 ウウッ」
「うん?何かな?それ以上言ったらお父様に言うからね。」
「はい、すいません」
そう、なぜわたしがお嬢様と言わせないのかは、ばれたらみんなに疎まれたり媚びられたりするからだ。
そしてなぜ隣に探偵がいるというのは、わたしの護衛でもありミステリー好きの探偵でもあるから。
前はお父様がわたしを過保護し過ぎているからと。 でも今回はさすがに『大丈夫よ』と言って置いたんだけどやっぱりお父様に無理言って着いて来たんだよね。多分?
風間がわたしの事を守りたいから?事件を解きたいから?はたまた...
まぁさすがにわたしの勘違いよね?
ただ今は高校生活を楽しまなければ!
「着いたよ。お嬢....いや麻里!」
「えぇ。そうね」
数時間後
「ねぇ、なんで風間あなたが隣の席なの?」
「嫌?」
「嫌ではない。」
「ならいいよね」
「うぅ」
「それに今日『嫌な感じ』がする」
「嫌な感じ?」
風間が言う『嫌な感じ』とはわたしの身に危険があるか近くで事件が起こるかの二択だ。だが風間の『嫌な感じ』はあまり当たらない。でも当たれば風間はわたしを守ってくれるし事件は解決してくれる。だから憎めない。
「そう、嫌な感じ」
「それも今日すごくって感じ」
「ねぇ、風間あの今日一緒に帰らない?」
「いいよ。俺もそう思っていたし。」
そうこういう時は風間と帰らないとやばい時がある。
一回無視したら死にかけたから。
「じゃあまた帰りね」
「麻里、どこにいくの?」
「友達のところにいくの」
「麻里にお友達!」
「え、麻里男の人じゃないよね」
風間は何を考えているの?
「違う。美紀だよ」
「よかった。」
「というか風間まさかわたしについて来るの?」
「い、や、ついて行かないから大丈夫ー」
風間は昔から嘘が苦手だ
だからこそわたしはとなりにいることを嫌ってない。裏表がないから
「そういいながら中学ずっと後ろから尾行していたじゃん」
「美紀、びっくりしていたよ」
美紀はわたしの昔からの親友。
唯一の友達でもある。
「そうだけど、麻里が美紀以外に騙されるといけないから」
こういうところ優しいんだよね
「大丈夫。そんなことないし美紀は女の子だよ。」
「あ、ほら風間、桜が話かけてくれたよ」
「ちなみに言うけど尾行しないでね。」
「わかったよ。ちぇ」
わたしの事になると風間は真剣になる
でも舌打ちはしないで欲しいな。
仮にも主人だしね。
「でねー美紀、風間がね昔のように尾行しようとしてくるの」
「わかるけど白鳥君も多分あの件でかなり麻里のこと心配しているんだよ。」
「あったね。そんな件」
「あの時は本当に怖かった。」
そのわたし達が言っている『件』とは昔わたしが死にかけた事件だ。
あの時、風間を無視したあの日だ
その件以来風間はわたしを過保護のようにしている
「わたしも心配だったよ麻里」
「ごめん、高校生活は今回風間がいるからね。」
「風間なら多分大丈夫だよね。」
「あ、チャイムがなった」
「美紀、また」
わたしはそこくさと席に戻った
「風間、待った?」
「いや、今来たところ」
「麻里、帰ろうか」
「えぇ」
わたし達は帰路を辿って帰った。
「風間、確かわたしが死にかけたあの事件覚えている?」
「あの、話ですか!」
「えぇ、そうね。生き残りがいたかな」
「確かあいつらは麻里のお父様が処理なさりましたのでいないでしょう」
「てか、いないで欲しいです。」
「風間ーわたしが心配?」
「いや、心配なんてしていませんし....」
やはり、風間は裏表がないからいいな。
「それはそうとして、俺の傍から離れないでくださいね。」
「それとも、おててを繋ぎましょうか?」
「な、な、風間からかうな」
「忘れるなよ、わたしが主人だと言うことを。」
「それは、ずるいです。」
そう、わたし達は中学からこんな感じだ。
ちなみにわたしは風間のことが少しながら興味を抱いている。
『ビロリン』
電話の通知音
「風間、誰から?」
「お父様です。」
「お父様?」
「お父様がメールとは、なんて?」
「えっと、うん!?」
「麻里いやお嬢様やばいです。あの時の崇魔組織の残党がいたようです。」
「それとどういう関係?」
その崇魔組織とはわたしが事件に会った犯人の所属組織だ
だかあの組織は全員捕らえていたはず。
「その残党は、スパイみたいな人らしく隠れ構成員だったようです」
「だから、お嬢様走ってください。事件が近くで起こる前に」
そう、なぜわたしを捕まえないのかは不明だが一つ確かなのがその人達はわたしの近くで事件を起こしそのうちにわたしを誘拐させたり、罪を着せたりなどする。
だからこそ崇魔組織は厄介なのだ。
犯人ではない人が捕まってしまうから。
だからお父様や警察の人は組織を捕まえたかったらしい。
わたしはそういうことしか教えてもらえなかった。
だが一度わたしを拉致をしようとした人がいた。
でもその時は風間が助けてくれた。
今回は、そういかないかもしれないから怖いのだ。わたしも風間も
その事件は突然やってきた。
「キャー」
そう、それは突然
「電柱で人がぶら下がっている!」
「風間、警察に電話!」
「はい。」
「それで、まだ崇魔組織の連中が残っていたのですか。」
「えぇ。」
「この事件不可解なので風間探偵お願いできますか?」