「生きるっていうのはね、明るい未来を信じることなんだよ」と美玲はあるとき陽菜に言った。
その真意は、自分は不幸でも何でもないくせに悲劇のヒロインぶってるあなたが許せないという意味だった。美玲のそういう言葉を聞き陽菜は変わっていった。可愛そうな子を助けてあげる自分ってなんていい人と思っていたし、周囲によく思われたい気持ちで陽菜によくしていたところがあった。