「だけど。煌くんと同じ高校の陸上部の人の投稿を見て、私の考えが間違ってたって思った。」



貴方は。周りのみんなが分かるくらい凄い努力をしていた。



それにも関わらず、記録は伸びなくて。




私が直接応援してから。



最後の鍵が当てはまったかのように。





煌くんの実力が発揮され始めた。




【合田くん。やっとですな!】


そうあった投稿を見て。



やっと。それは、みんなが彼の努力を認めているからこそ、出た言葉だと思った。




いつでてもおかしくなかったのに、一向に努力の花は開花しなかったと。




「そうだよ。どんなに努力しても。俺は美麗の心がないと、実力は出せない。」

「私も同じ気持ちなんじゃ。そう思ったから、出せたってこと?」

「そういうこと。」


なるほどね。


私の場合は、両想いな気がしてたから良かったって話なわけね。




「後、俺は美麗を中心に世界が回ってるから。」

「どういうこと?」

「俺が高校で仲良くなった先輩は。美麗の幼なじみだろ?」


つまりは。私と親しい人とは仲良くなるってこと?


なんだ。同じだったんだ。



「あと、美麗のスマホカバーが何か聞いて同じようなのにしてたし。」

「そうだろうなーって思ってた。」

「離れても。美麗、笑ってるかな?っていつも思ってたよ。」

「私も同じだよ。」


誰と付き合っても。



私の一番は煌くんで。



「私の全てを知っていいのも。全てをあげていいと思えるのも煌くんだけだよ。」

「俺もだよ。」


煌くん以外要らない。



あなたさえいれば。誰に嫌われようがどうでもいいって思えるの。