女子校に通いはじめてもうすぐ2年が経とうとしていたから、こんな感情を抱くのが久しぶりで少しくすぐったさを覚える。

この感情、もしかしたら、と思い当たる節が大いにあるが認めたくない自分がいる。


もうこれがなんなのか、自分でちゃんと分かってる。好き、なんだと思う。思う、じゃなくて好き、なんだ私。先生のことが。でも先生を好きになってもどうしようも無い。


それに、優しくされたごときで墜ちるなんて、チョロすぎる。

自分の感情を優先させて迷惑がかかるのは先生だし、仮に、もし仮にうまく行ったとしたら先生は犯罪者になってしまう。



こんな感情、早く捨てないと。


そう頭では理解しているのに、心が追いつかない。一度好きと認識してしまったら、急激に気持ちが加速する。



頼りがいのある優しい人柄、キリッとした眉に切長の麗しい瞳、そして男なら羨むであろうガッチリとした筋肉質な身体。


惚れないわけがない。好きにならないわけがない。