久しぶりに教室へ入ると、テスト1週間前だからか、なんだかピリピリしていた。今回の定期テストは2年生最後のテストだから、気が抜けない。世界史はかなり勉強した。今までは一夜漬けでなんとか赤点回避、というところ。今回は平均点以上はとりたい。
そして大好きな世界史の授業もあと4回。合計120分間しか先生の姿を見られない。そう思って4回の授業を大事にしようと思っていたのに、最後の1回の授業は、先生は来なかった。3回目の授業の終わるころ、続きは明日やりましょうって言ってた。次があると思っていたら、いきなり無くなって、かなり落ち込んだ。授業の内容はPDFでteamsに送られて、今日の授業は自習です、と先生から来ていたのだ。少し嫌な予感がした。
そして迎えた3年生の卒業式。私はオケ部だから演奏しなければいけない。翌日学年末テストなのにどうして演奏しなきゃいけないの、とオケ部の仲間と文句をいいつつ卒業式に参加した。教員の席を何度も見たが、先生の姿は見つからない。どうしていないの、何があったの、昨日もどうしていきなり自習にしたの、とその場にいない先生に心の中で文句を言う。先生がいない学校はひどく退屈だった。さすがにテストの日は教科担当の先生が回ってくるから会えるだろうと期待していたらやっぱり来なかった。代理で無精髭の生えた髪の薄い年寄りの先生がきてガン萎えした。テストの内容もなぜか今回だけ全部記号回答。今までは記述がたくさんあって、点を取るのが難しかったのに、全部記号だったら勉強してない人も点数取れちゃうじゃん。先生、どうしちゃったの??はやく戻ってきて。5秒でもいいから先生の姿が見たい。
期待していた分会えなかった落胆が大きくて、集中力が散漫になった。
テスト返しの時も、結局先生は来なかった。今までで1番頑張った世界史のテストは60点。数字だけならそんなに酷くは見えないが、平均は66。平均以下だった。バレンタインの日、浮かれて帰宅した私は世界史本気で頑張ろうと意気込んでたくさん勉強したのに、だいすきな先生に色紙書いてもらったのに、と色んな感情が私の中を支配していく。
恥ずかしくて、先生の顔見られないな。あれほど先生に会いたがっていたのに、テストを採点したのは機械の自動採点で、テスト返しも初めましての先生で、よかったと思った。
だって、こんな頭の悪いところ晒せない。
世界史は満足できない結果だったが他の教科は今までに比べるとかなり良くなった。というか、今までが悲惨すぎたという方が正しいだろう。