私たちは学校にも行っていて放課後の時間から作業するから、一日の作業時間が短いんだよね。

机の上にはモンエナの缶が並び、飲み物はコーヒー。

ちなみに琥珀ちゃんはココアです。

急いだってミスが増えるだけなので、丁寧に、けれど琥珀の中の最速で仕上げていきます。



ここまで全体が仕上がっていると、もう消しゴムやベタは終わっているので黒曜の下のメンバーの助けは借りられない。

私たちは最後の追い込みをかけていた。

なんか集中しすぎてすごい全体がハイになっていて、それがまた団結感を生み出していた。




そして次の日の夜9時、黒曜の二階の作業部屋では、みんな机やソファーにぐったりと倒れ込んでいました。



「……終わった」



呆然と一点を見つめて息を吐く琥珀ちゃん、疲労困憊。

けれど達成感もある、このメンバーでやり遂げた達成感、爽快感。



「お疲れ琥珀」

「みっちょん……結局アシスタントしてもらっちゃってごめんね」

「結局やったわねぇ……あぁもう背中も肩もバッキバキよ」



そう言って肩を回すみっちょん。

それから隣の部屋には原稿確認しているいおくん。

咲くんの部屋からは咲くんがご登場する。