そんなある日、塾で、大学生なのに、勉強を見てくれる青年に出会った。

彼は、名前を前橋 克也(まえばし かつや)と言った。

勉強が出来ない椿季に、苛立つ事なく、根気よく勉強を教えてくれる克也に椿季は、恋をした。

椿季は、克也と帰りが一緒になった日、思い切ってメールアドレスを聞いた。

克也は嫌な顔もせず、メールアドレスを教えてくれたから、ほぼ毎日、メールをした。

そんなある日、思い切って告白をしたが、

『ごめん、椿季ちゃんの事は生徒にしか見えない』

…振られた。